■ 浄土宗 今月のことば(12月1日更新)

Congratulate yourself on the efforts you made this year and great the coming year in a new spirit.

今年も残りわずか。がんばった自分を認めてあげましょう。そして新たな気持ちで新年を迎えましょう。

 

日々社会生活を過ごす中、誰もが自制を強いられる場面は往々にしてあります。それが「生きる力」でもある訳ですが、それが度を超すと自身の心身バランスが崩れてしまいます。さらに、自分を大切にしていないわたしには、自分の一番大切な人を大切にすることがとても難しくなります。大切な人を愛して受け入れるには、まずは自分自身を愛して受け入れることが先だと気づくことも必要です。たとえ自分と違う考え方と出会っても、たとえ自分を否定されたとしても。

法然上人が浄土宗を開宗されたのは、全ての人々が救済される教えを提示するためです。わたし(みなさま自分自身)、さらに家族や友だち、同僚、ご近所さん、また異国で暮らす人々など…誰一人もれることなく救いとろう…という教えです。『みんな今年もよく頑張った』の『みんな』にはこの世を生きる全ての人が含まれています。もちろん『あなた!』もです。ありがたい念仏の教えと共に日々過ごしてまいりましょう。



■ 浄土宗 今月のことば(11月1日更新)

Kindnesses received from others sinks deep into your heart.

寒い季節、暖をとるとそのあたたかさはゆっくりと感じられるものです。人からの思いやりもそう。じんわりと心に染みてくるものです。

 

毎日のおつとめで称えるお経に『摂益文(しょうやくもん)』があります。これは「光明徧照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨」…阿弥陀さまの光明は、くまなくすべての世界を照らし、念仏する人々を必ず救いとる…という偈文です。宗祖法然上人も「月影の至らぬ里はなけれども眺むる人のこころにぞすむ」と同じ趣意の和歌を詠まれています。「月影」の「影」は「月の光」を意味しますが、これは全てのものを分け隔てなく照らしてくださる阿弥陀さまのお慈悲の心と通じます。しかしその美しさや感動は、夜空の月に気づき見上げた人の心にしか生まれません。

「なむあみだぶつ なむあみだぶつ」と口に称えてみれば、それが阿弥陀さまや各御家庭のご先祖様と繋がり、私たちの心になんともいえない温かな気持ちを生んでくれます。ふとした時の「お念仏」が皆さまの日々の生活の活力になりますように!



■ 浄土宗 今月のことば(10月1日更新)

The vow of attaining Birth in the Pure Land must always accompany your chanting of Namu Amida Butsu to wards Amida Buddha.

 阿弥陀さまは、私たちの極楽往生の願いを必ず受け取ってくださいます。

お念仏の声に、その想いを託しましょう。

 

阿弥陀仏の浄土に往生するものが持つべき三種の心として「三心(さんじん)」があります。これは…

「至誠心」嘘、偽りの無い真実の心で、「深心」自身の至らなさ、愚かさ、罪深さをよくわきまえ、そんな私でも阿弥陀さまは救ってくださるのであると心から信じ、「回向発願心」なんとしても自他ともに極楽浄土に往生したいとの思いを持つ…ことを示します。

此岸(我々が存在するこの世界)にて唱える「なむあみだぶつ」の声は、一声一声全て阿弥陀さまや各御家庭のご先祖様に届いています。どうかそれを深く信じて、それぞれの想いを託した念仏を日々お唱えください。



■ 西光寺「秋彼岸法要」について(9月13日更新)

毎年 9月の秋分の日の前日に開催しております「西光寺 秋彼岸法要」について、左記のプリントを先日より各檀家様に配付いたしております。

3年ぶりに多くの檀信徒が本堂に集い、各御家庭のご先祖さまを回向くださる方法を思案しましたが、先月の「大施餓鬼会法要」同様不参詣による開催となり申し訳ありません。当日午後に寺族と檀家総代のみで法要を厳修致します。

また超勝寺(同25日開催)・往西寺(同26日開催)の「秋彼岸法要」につきましても、上記西光寺同様の開催方法となります。それぞれ当初予定開催日の午後に厳修致します。

 

全国様々な催し物が再開されてきました。当寺におきましても皆さまに気軽にお参りいただける環境を整え、共に念仏申すことのできる場を守っていきたいと思います。本堂は随時お参り可能ですので、お時間許すときにお参りください。

 

まだまだ暑い毎日です…どうか皆さまお身体ご自愛ください。



■ 浄土宗 今月のことば(9月1日更新)

Never take the tranquility of today for granted; be grateful for it always.

 「あたりまえ」と思いがちな毎日の生活、実は「あたりまえ」ではありません。感謝の気持ちを忘れず過ごしましょう

 

一般的に財欲・色欲・飲食欲・名誉欲・睡眠欲を五欲と申しますが、これらは底無し沼のごとく尽きることがありません。目・耳・鼻・舌・身…それぞれから受容した初めは小さな刺激が増幅し、人が生きる上での悩みや苦しみとなる。

追い求めて人生を楽しみ、手に入れて満足し、失って悲しみ、もう一度頑張ろうと気持ちを奮い立て、でもやっぱり無理だと断念し、再び手に入れて安堵し、しかし期待と違ってがっかりして…そんなふうに我々は生きています。

普段「日常」と思っている毎日は決して「あたりまえ」ではなく、我々が思う以上に有難いことだと気付く。そんな心掛けを習慣化したいものです。



■ 西光寺「大施餓鬼会法要2022」について(8月1日更新その①)

毎年8月20日夕刻より開催しております「西光寺 大施餓鬼会法要」について、左記のプリントを先日より各檀家様に配付いたしております。

3年ぶりに多くの檀信徒が本堂に集い、各御家庭のご先祖さまを回向くださる方法を思案しましたが、結果今年も不参詣による開催となり申し訳ありません。当日は寺族と檀家総代のみで法要を厳修致します。

 

同時にお配りしております「別施餓鬼回向 依頼書」に事前にご記入いただきましたら、これから棚経でお伺いする際お預かりして持ち帰り、当日回向することも承ります。

13日~15(16)日を過ぎてからお寺の方に直接経木と依頼書を持参いただく、または遠方の方等で郵送される方についても、それぞれの方法で承りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

当日までに(または8/20を過ぎても)直接来寺くださる方におかれましては、是非本堂にお上がりくださり阿弥陀さまの前で共に念仏申す(手を合わせる)ことができたら本当にありがたいことです。

まだまだ暑い毎日です…どうか皆さまお身体ご自愛ください。



■ 浄土宗 今月のことば(8月1日更新その②)

Ancestors are always looking out for you from the Pure Land. Repay them with your gratitude.

ご先祖様はいつも、あなたを極楽浄土から見守っています。お盆の季節、感謝の気持ちをささげましょう。

 

不安だったり、さびしかったり、こわかったり、悲しかったり、腹立たしかったり…そんな毎日が続いています。

でもあなたはひとりじゃありません。私もいっしょです。そして、ほとけさまといっしょに私たちはあります。あなたの心がほんのちょっとでも、ほんのわずかなひとときでも、うれしさや、感謝の思いや、よろこびや…そうしたものに変わることを、願っています。信じています。だから、心を閉ざしたり、あきらめたりしないでください。

大丈夫、いっしょ、いっしょ。

 

お盆の季節はご先祖様が各御家庭にお帰りになられる日。どうか眼前におられる懐かしい人、またお会いしたことがなくても自分のルーツであるご先祖様を身近に感じられる…今年の8月もそんな時間を過ごすことができる期間となりますように。




■ 浄土宗 今月のことば(7月1日更新)

If you think of your loved ones already in the Pure Land as you chant Namu Amida Butsu , they are sure to hear you.

極楽浄土にすでにおられる愛する人のことを考えてお唱えする念仏の声は、必ずその大切な人に届いています。

 

日々忙しく前を見て突き進む現代社会、躓かないように足元も疎かにできません。あぁ疲れたな、あぁひと休み…とふと視線を上げると、そこには流れゆく雲や夜空の星といった見慣れた景色があります。そう、何気ないけどいつもの景色がそこにはあります。

日常勤行中のお経に「光明遍照 十方世界 念仏衆生 摂取不捨(摂益文…しょうやくもん)」がありますが、これは「阿弥陀さまの光明は、くまなくすべての世界を照らし、念仏する人を必ず救いとる」と現代語訳できます。

こちらが求めるからではなく、いつもいかなる時も見守ってくださっているのが阿弥陀さまであり各檀信徒様の大切なご先祖様であります。どうかこのご縁かあるありがたさを再認識して念仏を口に申し、多忙な日々を共に乗り越えて参りましょう。そして困ったときはお互い助け合いましょう。



■ 浄土宗 今月のことば(6月1日更新)

Vowing with a deep mind to attain Birth in the Pure Land while you chant Namu Amida Butsu naturally deepens your faith in Amida Buddha.

心の底から極楽浄土への往生を願い、お念仏をとなえ続ければ、

阿弥陀さまへの信心は自然と深まっていきます。

 

宗祖法然上人は、念仏信者からの「どうしても心に妄念(煩悩)が起きてしまうのをどうしたらよいか?」、という問に対し、「ただよくお念仏をしなさい(念仏すれば妄念も静まりますよ)」とお答えになられました。

この世を生きる我々は煩悩を自力で振り払うことができない凡夫の身。家庭、仕事、学校等それぞれの生活を送る中で心が晴れないことも多くあるかと思います。でも先の原因があるので、その結果のみを自分の力不足のせいにして思い悩むことはありません。

「~本誓の重願、虚しからず~」…深く重ねて誓われた阿弥陀仏の本願は、決して何の働きもない虚しいものではありません。この言葉を深く信じて口に「なむあみだぶつ」と一心にお唱えするうちに、阿弥陀さまの光明がきっとその念仏者(我々)の心を明るく照らし、晴らしてくださいます。



■ 「知恩院さんで学び解き(於総本山知恩院)」のご案内(5月17日更新)

この度知恩院では、お寺へ親しみを持ち、楽しみながら浄土宗の教えについて知っていただく「知恩院さんで学び解き」を開催する運びとなりました。

 

考えながら楽しく、時には「うーん」と頭を悩ませながら、謎解きにチャレンジし、お坊さんと一緒に み教えについて学んでみませんか?

 

行動制限の解かれたこの季節、京都にお出かけの際スケジュールに組み込んでいただいて、知恩院で半日、お話や木魚念仏など非日常のひとときをぜひご体感ください♪



■ 浄土宗 今月のことば(5月1日更新)

Maybe you are pushing your limits.

It's vital to know how them and take a breather now and then.

大変だったり、疲れているのに無理をし過ぎていませんか?

自分の本当の気持ちに気づいて、ときにはひと息つくことも大切です。

 

何気なくインターネット・SNSに触れていると、「あっ!」という間に時間が過ぎていることがあります。その時点の「知りたい」情報の収集に止まらず、自分の興味関心に応じて提示される「絶妙であり膨大な」情報に溺れます。結果、欲望や欲求、妄念が膨れ上がり、煩悩(人が生きる時に感じる苦しみの原因になるもの)に悩まされ、自分の許容量を超えたその状態に心身とも疲弊してしまう方もおられるでしょう。これは日々過ごす他の場面(学校、仕事、育児、介護等)で抱くストレスに加わった新たな刺激です。

そんな時こそ、表題の「心の声に耳を澄ませてみよう」を思い出して欲しい。疲れた⤵と本能的に感じたのであれば、無理せず休む!

れが許される環境を自分も自分の周囲にも整えられるようしたいですね。



■ 第37回 仏教文化大講演会 のお知らせ(4月24日更新)

令和 4年 6月 9日(木)大阪国際交流センターにおいて「第37回 仏教文化大講演会」が開催されます。

※国際交流センターの所在地 : 天王寺区上本町8-2-6

 

ご入場には「入場券(奉賛券)」が必要となります。事前申し込みで座席指定券の確保となりますので、興味関心持たれた方は、一度お寺までご連絡ください。

 

浄土宗 大阪教区・教科団のホームページにも詳細が記されています(こちらにも申込み窓口があります)



■ 本日はお釈迦さまがお生まれになった日(4月8日更新)

                                           浄土宗ホームページより


■ 浄土宗 今月のことば(4月6日更新)

When things go well, don't halt but take another step forward.

物ごとが上手くいくと、ついそこで歩みを止めてしまいがち。でも、さらなる一歩をひたむきに重ねていくことが大切です。

 

たちの日々の生活は数多くの人たちの支えによって成り立っています。身の周りにいる人たちはもちろんのこと、自分の知らないところでもあらゆるものに支えられて生かされています。

「お前のモノは俺のモノ、俺のモノは俺のモノ!」(『ドラえもん』ジャイアン台詞)の姿勢であっては、たとえ自分が悩み苦しみの先に手にした成功、幸せであっても、人をないがしろにしたりさげすんだりしては、築き上げてきたものの真の価値は見出すことはできません。しかし同じ上記登場人物の別の場面の台詞…「友達に助けを求められて、知らん顔なんてしてられるか!」のように相手を思いやる気持ちが優位になれば、その価値や得た経験はより素晴らしいものとなりますね。 

自分らしく、でも自分ぶらず…日々過ごしたいものです。



■ 住所 : 大阪府南河内郡河南町寛弘寺208

■ 電話  :   0721-93-3556

■ E-mail : 1515saikoji2525@nike.eonet.ne.jp

■ URL :  saikoji-web.com