【浄土宗の宗旨】
■ 名称 : 浄土宗
■ 宗祖 : 法然房源空上人
■ 開宗 : 承安5年(1175年)
■ 本尊 : 阿弥陀仏
■ 教え : 仏教に登場する数多くの仏のうち、「阿弥陀仏」の平等の慈悲を信じ、自分のいのちの行き先を阿弥陀仏がまします「西方極楽浄土」と定め、人格を高め、社会の為につくし、明るい安らかな毎日を送り、死後にその「浄土への往生」がかなうように「南無阿弥陀仏」と阿弥陀仏の御名を称える(念仏)信仰です。
・信仰の目的(所求)…往生浄土
・信仰の対象(所帰)…阿弥陀仏
・信仰の実践(去行)…本願念仏
■ 阿弥陀仏(阿弥陀如来)
「阿弥陀」とは、「無量の光」「無限のいのち」を意味します。「往生」は単に「死」を意味するのではありません。阿弥陀さまの「無量の光」に包まれ、「無限のいのち」に抱かれていくことを示します。
寺院やお仏壇のご本尊(ほんぞん)には阿弥陀仏を、脇侍(きょうじ)として向かって右に観音菩薩(かんのんぼさつ)を、左に勢至菩薩(せいしぼさつ)をお祀りします。
(浄土宗ホームページ「浄土宗とは?」より)
■ お念仏 : 十念(じゅうねん)
「我が名をとなえるも者は誰でも極楽浄土に救いとる」と誓われた阿弥陀さまを信じ、心から「南無阿弥陀仏」と十編繰り返します。九編目のみ「なむあみだぶつ」とおとなえしましょう。
観経曼荼羅(当麻寺曼荼羅)、中央の「阿弥陀仏」と右に「観音菩薩」、左に勢至菩薩・・・メトロポリタン美術館所蔵(部分)
《重要文化財》阿弥陀如来立像・・(九州国立博物館蔵)
・・・阿弥陀三尊來迎図・・・
人の生命には限りがあり、その終わりはいつ訪れてもおかしくありません。だからこそ、一日の終わりに、極楽浄土へ往生するためのお十念をとなえて眠りにつきましょう、と法然上人は説かれています。
限りある生命は「一日一日の積み重ね」です。この和歌は、一日一日を精一杯生きること、信じる道に対して真摯に励むことが大切だと教えてくれています。
(浄土宗 ホームページより)
■浄土宗開宗850年特設サイト■
『我、浄土宗を立つる心は、凡夫の報土に生まるることを、示さむためなり』
~法然上人開宗の御心を示す~